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2007年3月28日 (水)

鬼ごっこ

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家族がひまわり色のめがねケースを作ってくれました。

羊毛をちぎって重ね、石鹸水で擦って作った、フェルトのめがねケースです。

ひまわり色のままでも可愛かったのですが、眺めているとなんだか刺繍がしたくなりました。

はじめにオリーブグリーンの色で鳥を刺繍しました。

その鳥が何かを追いかけいるように見えたので、次に飛行機を刺繍しました。

飛行機が空を飛んでいるということは・・・、そうです飛行機雲です。

一直線に伸びる真っ白な飛行機雲を刺繍しました。

そしてつぎは・・・と眺めていると、“このケース、輪針のケースにちょうどいいのかも”と思いました。

さっそく輪針を入れてみると、思ったとおりぴったりです。

それからこのめがねケースは、輪針ケースとなって愛用のモノとなりました。

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2007年3月24日 (土)

№73 DENALI

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今日は、「DENALI」の思い出を少し。

23歳の初夏、アラスカの大地を1ヵ月半をかけ1,500キロの自転車旅をしました。

スワードという港町からアンカレッヂを経由し、フェアバンクスまでの旅です。

その道のりは険しく、合計20キロになるキャンプ道具と食料を自転車キャリアに積み、一番の高い峠で標高1,200メートル、その高低差600メートル、そしてそれに順ずる峠をいくつも越えました。

一日の走行距離は、多い日で130キロを走ることもありました。もちろん3つ4つの峠を越えつつ。

そのような旅の中での一番の思い出は、デナリ国立公園です。

圧倒する大自然の中を自転車で走ることができ、うれしさと共に感動の連続でした。

星野道夫、植村直己、Celia Hunter、Ginny Hill Wood、MURIE兄弟、そしてMargaret E. Murie・・・の世界が目の前に広がっているのです。

遠くで恐ろしいほどの存在感で聳えるマッキンレー山、

やわらかな絨毯のようなツンドラの大地、

喘ぎながら峠を上っていくわたしを不思議そうに見下ろす地リス、

そして我関せずと、ゆったりと歩いていくこの大地の主グリズリー・・・。

今見ている光景と大地の匂いを忘れないように、忘れないようにと唱えながら走りました。

それから数年後、その思い出から『№73 DENALI』ができました。

次に訪れるときは、ツンドラの大地が紅葉で色付く頃をと願いつつ。

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デナリ北面の裾野、道はマッキンレー山に向けてつづいていきます。

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ゆるい坂を下っていたとき、ふっと脇を見ると数頭のカリブーが休んでいました。

この大地の物語には欠かせない、主要キャストの一つです。

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トクラットリバー、氷河を源とする川。

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グリズリーです。自転車に鈴をつけ、それを鳴らしながら走りました。

このウィルダネスの中ではわたしはよそ者。決して邪魔はせず、そして謙虚に。

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ポリクローム峠から、網目状に広がるトクラット川を見下ろす。

何度も何度も自転車を止めては、アラスカの大地を眺めていました。

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2007年3月20日 (火)

のびる

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春です。

今日は近所の秘密の“のびる畑”―田んぼの畦に勝手に生えているのですが、たくさん取れるので我が家ではそう呼んでいます―へ、ノビルをとりに行きました。

右手にスコップ、左手にざるを持ってぽこぽこお散歩です。

ユリ科のノビルは、土の中の深いところに鱗茎があるので、スコップでその鱗茎を傷つけないように掘りあげなくてはいけません。

ちょっと、一苦労です。

ですがこの直径1㎝ほどの、ノビルの鱗茎がおいしいのです。

きれいに土を洗いおとし、2株ほどを束ねて長い葉を結び、鱗茎の部分だけに天ぷら粉をつけて揚げます。

ホクホクとした食感が、とても美味しいです。

でも今日のわが家は、このノビルで“のびる味噌”を作ります。

鱗茎を包丁で荒く刻み、お鍋に少ーしだけ入れた油で炒ります。

ちょっと透明になったかなというところで、味噌、日本酒、砂糖、そして練り胡麻を入れます。

この練り胡麻がいいこくを出してくれると共に、砂糖をたくさん入れなくても胡麻の風味のおかげで、味噌辛さを抑えてくれます。

これをくつくつと焦がさないように、つやよく練り上げます。

春の香りいっぱいのお味噌です。

焼きおみぎりにしてもよし、きゅうりにつけてもよし、豆腐につけて田楽にしてもよし、あー今晩の夕食が楽しみです。

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2007年3月14日 (水)

亀の手

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ふと、“亀の手”の味噌汁が飲みたくなりました。

一日仕事をし、肩のコリをほぐしながら休憩をしていた、夕方4時過ぎのことです。

潮見表を見てみると、ちょうど引き潮です。こうなれば、行くしかありません。

車で15分も走れば、わたしの秘密の場所、通称“亀の手ビーチ”に到着です(わが家だけの呼び名)。

ここが、わが家のカメノテ採取場なのです。

“カメノテ”はフジツボの仲間で、磯の岩の割れ目や深いくぼみに群れて生息しています。

この“カメノテ”を取るのが一苦労。

ドライバーを岩とカメノテの間に差し込み、剥がすように一つづつ取っていきます。

一つの大きな群れから四分の一ほどだけ取り、残った君たちはまた大きな群れに育ってね、と・・・。

両手に一杯ほどのカメノテが取れたので、家に帰って夕飯の仕度です。

カメノテの根元についた砂をきれいに洗い流し、お鍋に水とカメノテを入れて、くつくつとあくを取りながら煮出します。

最後に味噌を入れて、出来上がり。

深い磯の香りの味わいが、たまりません。

そして、最後のお楽しみ!カメノテの根元の皮をむくとピンク色をした小さな身がでてきます。

この身がカニのような味わいで、なんとも美味なのです。

春の磯の幸を堪能できて、しあわせな夕食でした。

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2007年3月 9日 (金)

とりのポーチ

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デザインを考えるときにできた“ぼつスワッチ”や、セーターの形の研究段階でできた編み損じの編地を使って、“とりのポーチ”を作ってみました。

編地をごしごしと揉み洗いをして、乾かしてからの、ミシン仕事です。

ミシンで“ダッダッダー”としながら、なんでとりの形にしてしまったんだろう・・・、と思うほど手がかかるところもありました。

でも、どうしても“とり!”の形にしたかったのです。

フェアアイルの編地の裏面は、可愛い木綿のプリント布にしました。

中の袋布も作りました。

フェアアイルの色柄模様をデザインする仕事をしていますと、たくさんんの“ぼつスワッチ”ができます。

その“ぼつスワッチ”はかごに入れられて、ただ眠っているだけでした。

ですがそのようなスワッチも、可愛いとりの姿でポーチにすることができて、とってもうれしいです。

どのスワッチも、そのときその時の思いが詰まった大切な“小さなフェアアイルたち”です。

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2007年3月 5日 (月)

キムチ2007

2007

今年もキムチを作りました。

いつもの年と違うのは、白菜が自家栽培ということです。

手塩にかけて育てたわが家の白菜です、なにが何でも美味しいキムチにしてあげなくてはいけません。

白菜の天日干も、塩漬けも、いつもより目を掛けてやりました。

さー肝心なのはヤンニョム作りです。

去年はカラシを多く入れすぎて、食べると火を噴くようなキムチになってしまったので、今年はそんな失敗は許されません。

なんてったって、わが家の白菜ですもの!

細心の注意を払い、ヤンニョム作り完了!

最後にヤンニョムを、やさしく、やさしく白菜にぬっていきます。

あとは食べ頃までゆっくりと休んでもらいましょう。

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2007年3月 1日 (木)

おいり

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香川県の西讃で産まれ育った人にとって、懐かしいお菓子があります。

この“おいり”という、米菓子です。

直径1㎝位の球状をしており、指でつまむと泡玉のようにサックっとつぶれてしまいます。

“おいり”は主に婚礼の際にご近所に配り、結婚の吉事を報告しました。

私が小さな頃は、このような婚礼がなければ食べることができなかったので、親戚やご近所からいただくととってもうれしかったことを覚えています。

ピンクに、黄色、水色に、赤・・・、可愛い色の一粒一粒をこわさないように、そっと指でつまんで食べました。

ほんのり甘く、ニッキの香りのおいりは、口の中でシャボン玉がはじけるようにつぶれてなくなります。

この頃では“おいり”を桃の節句にと、女の子のいるおうちへプレゼントします。

でもこのおいり、よーく見てみれば、桃の花のつぼみに似ているように思いませんか。

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