生姜糖
お土産というものは、うれしいものですね。
家族が島根県の出雲へ仕事で出ていたので、お土産にと『生姜糖』を買ってきてくれました。
2年ほど前の『 ku:nel 』で、この“來間屋生姜糖本舗”の記事が掲載されていて、それを読んで覚えていたらしく、「出雲へ行くのだから、絶対買ってこなくては!」と買ってきてくれました。
“生姜糖”は、砂糖と水から作ったシロップに生姜の絞り汁を加え、銅版の型に流し込んで冷やし固めて作った、素朴な味わいの砂糖菓子です。
袋から出した生姜糖は板チョコレートのようなシート状になっていました。
それをパキッンと割って、口の中へ放り込みます。
甘くって、口の中いっぱいにしょうがの香りが広がっていきます。
そして、はじめて食べるのに懐かしい味がしました。
『來間屋生姜糖本舗』は、江戸時代から今まで、生姜糖を一筋に作りつづけてきたお菓子屋さんだそうです。
生姜糖の材料もシンプルであれば、作る工程もシンプルです。
でもこのシンプルさ故に職人としての確かな腕と勘がなければ、この伝統ある生姜糖に成りえないのでしょう。
生姜糖が入っていた袋に、こう一言が添えられていました。
「甘い辛いも程よい故に」
程のよい・・・、なんとも深い言葉です。
程よいを知り、その程よいを300年と脈々と伝えつづけてきたのですから。
この言葉の裏に、頑固に一つのものを作りつづけている心が感じられるようです。
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コメント
tenoldさん、こんにちは。おいしそうですね。かたパンみたいに歴史を感じますね。やっぱり長く続いているってすごいですよね。シンプルに行き着くまでにはたくさんデコラティヴをしてからでないといきなりシンプルってのは難しいような気がします。今あるお店って最近のものばかりで消えたり出てきたりですものね。雑誌で紹介されたらみんな注目してたくさん行きそうですね。
投稿: 真由美 | 2007年10月15日 (月) 10時15分
素朴なお菓子はホッとします。
・・・もちろんケーキなどの洋菓子も大好きですが。
生姜糖のようなお菓子は、口へとポンと入れて、そして口の中で転がして、・・・玄米茶を含む。(玄米茶が好きなのです)
なんとも幸せを感じるときですね。
でも今ふと思ったのですが、この生姜糖、紅茶でもあうのかもしれませんね。
ジンジャーティのようで、きっと美味しいでしょうね!
投稿: ten old | 2007年10月17日 (水) 00時01分