ニッティングベルトの補修
またまたニッティングベルトが壊れてしまいました。
11年も使い続けていると、いろいろな部分が傷みますね。
クッションは針をよく通す部分が剥げて傷んでいますし、そのクッションの裏面はとうとう針が皮を突き抜けて破れてしまっています。
ベルト部分の修繕もこれで2回目です。
痛んでいるところを切り落とし、つなぎ合わせたときに同じ厚みになるようにカッターで斜めに削いで、強力な接着剤で貼り付けてプレスをしました。
毎日毎日付けたり外したりを繰り返し、そしてニッティングベルトを巻いて編んでいる間も負荷が大きくかかっているのでしょうね。
そんなに使い古したニッティングベルトですが、このベルトが手放せないのです。
クッション部分も大きく使いやすいということもあるのですが、やはり愛着が一番の理由です。
このベルトでフェアアイルセーターを編み始めました。
腰にベルトを巻いてクッション部分を右わき腹におき、ぐぐぐっと後ろ方向へ針を刺します。
そして右手の人差し指に1本、中指に1本と2本の毛糸をかけました。
シェトランドでニッターさんがこのような方法で編んでいるのを見たものの、私にできるものかという思いでいっぱいでした。
ですが、何の不自由もなくスルスルッと編めるではないですか。
楽しくって、楽しくって、ずん・ずん・ずん・ずんっと編んでいきました。
自転車の補助輪を初めて取ったとき、いきなり転ばずに走り出せたのがうれしくって、日が暮れるまでくるくる・くるくるっと走り回っていた幼稚園のときを思い出しました。
このベルトを付けて、どれだけのフェアアイル作品を創ったのでしょう・・・。
小さなものも入れると、300点近くになるのかもしれません・・・。
痛むはずですね。
私の次にこのニッティングベルトが、フェアアイルを作り始めてのこの11年を知っているのでしょうね。
こんなブログを書いていると、このニッティングベルトがより愛おしく感じてくるものですね。
これからもよろしくね、と、大切なパートナーです。
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コメント
tenoldさん、こんにちは。私ニッティングベルト使ったことがありません。というか使い方がわからない、、購入も考えたのですが使える自信がなくtenoldさんみたいにたくさん編む人は良さそうですね。300点なんて!セーターは一ヶ月位で編むのかしら?私今フェアアイルの残り糸で手袋を編んでいるのですがなかなか進みません、またお店でかわいく安いあたたかい手袋を見てかなりアナログなことやってるな~と自分で思いました。tenoldさんの道具を見る目は優しく暖かいですねきっと道具達にも伝わると思います。痛んでいるほうがなんだか素敵です。
投稿: 真由美 | 2007年11月19日 (月) 15時23分
ニッティングベルトは、素晴らしい道具だと思います。
私にとりましては、このニッティングベルトがないとフェアアイルが編めません。
わたしは一ヶ月に約2枚から3枚のフェアアイルセーターを編むのですが、早くそして美しく編むのにはこの道具が必要不可欠な物・・・、といいますか道具という存在を飛び越えて、とっても大切なパートナーです。
でも、これもやはりお一人お一人の方にとりまして、使いやすい使いにくいといろいろとございます。
使いにくい道具を無理に使って、編むのが楽しくなくなるのでは悲しいですものね。
楽しく、そして大切な一品を作る事が大切だと思います。
真由美さんの手袋もきっと、どんな手袋よりも温かな、思い出いっぱいの世界に一つだけの手袋になるのでしょうね。
この冬は何だかとっても寒くなりそうです。
手袋を仕上げられまして、暖かな冬をお過ごしくださいませ。
投稿: ten old | 2007年11月20日 (火) 14時19分