小さなジョン・レノン
ある日テレビを見ていると、『イマジン』を歌う“ジョン・レノン”のミュージックビデオが流れていました。
まっすぐと前向き、私たちに語るように歌う姿がありました。
そして歌うジョン・レノンが着ているセーターを見ると、黒色の薄いニットに、胸には赤いりんごのアップリケが・・・。
「あっ、わたしも小さな頃、同じセーターを着てた!」
とっ、古いアルバムを引っ張り出してきてページをめくっていくと・・・、やっぱりいました。
りんごの大きさと位置が違うものの、ジョン・レノンと同じようなセーターを着た、小さなわたしが。
上の写真は、小さな頃のわたしです。
ジョン・レノンのセーターも、はいているジーンズも、母が作ってくれたものです。
生まれてから高校生頃になるまで、わたしが着るものはほとんどが母の手作りでした。
・・・とっ、話はセーターからジーンズに逸れるのですが、このジーンズには我が家に伝わるちょっとした話があります。
わたしが小さな頃は、ちょうどジーンズが一般的になってきたとき。
ですが小さな2~3歳用の子供のジーンズなんてまったくありませんでした。
という時代に、母が作ってくれたジーンズ。
小さな田舎町だったということもあって2~3歳児がジーンズを穿く姿は珍しく、町を歩くと小さなわたしの周りに人だかりができた・・・と、親戚が集まって昔を語るとき、よく母の思い出とともに出てきます。
わたしは、うっすらとしか覚えていないのですが・・・。
ジョン・レノンが着ているのを見てこの黒のセーターを編んだのか・・・、今はもう聞くことができません。
でも、きっとそうなのでしょう・・・。
この写真は、ちょうどジョン・レノンが『イマジン』を歌った数年後に撮った写真ですから。
生まれたばかりのわたしを抱きながら『イマジン』を聞き、何を感じ、そして思ったのでしょうね・・・。
母が編んでくれたセーターと手作りのジーンズをはいた小さな頃のわたしが写る、自慢の写真です。
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