『花色 のバック』ができました。
色鉛筆でデザイン画を描くように編んだデザインスワッチが、3つのカゴにたくさん詰まっています。
それはわたしにとって、宝物です。
その宝物を時々、掘り返すことがあります。
すると1枚のスワッチに、目が留まりました。
それはまだ、作品として作っていない色柄模様のものです。
6年だか・・・7年だか・・・、ずいぶんと前にデザインを出していたものでした。
その時はなぜか、ピンと来なかったのでしょうね。
でもこのように昔考えたデザインを見返していくと、「うわぁー!」とこの柄模様で仕上がった作品の映像が頭の中に浮かび上がることがあります。
そんな時は「いただき!」とばかりに、もう一度スワッチを編み直し、作品にする準備をします。
ずいぶんと昔のスワッチの場合、現在の毛糸の色とは大きく違っていることが多くあります。
そして、廃色になっていることも・・・。
この「もう一度編みなおす」という作業が、意外と大変なのですね。
そのオリジナルデザインのイメージに近づけるため近い色を捜し、それでもうまくいかないときは、何をどう表現したいのか自分の頭の中にあるものをもう一度分析し、世界観を表現できる色を探して・・・四苦八苦。
といっても、こんな状況は一番苦戦した時の話。
この『花色のバック』は、スムーズに色組ができました♪
スムーズすぎて、こんな形のセーターもいいなぁ・・・、あんなのもいいなぁ・・・、と空想ばかり。
わたしがあと3人いれば、いいのになぁ・・・。
・・・ということで、9月からのお教室『フェアアイル日和』の教材キットは、『花色のバック』です。
またまたバックとなってしまいましたが・・・。
フェアアイルのいろいろな要素を入れ込むみは、バックが一番良いもので。
この作品は、ベストの袖ぐりや襟ぐりなどのカーブの部分の特徴をいれたバックです。
「スティークを作りながらカーブの減目をする」ということをお勉強できるようになっています。
初めてこの作業をする方にとっては、わかりにくい部分ですよね。
セーターやベストなどの大きな作品を作る前に慣れておきたい!という方にはよい教材だと思います。
そしてもう一つ!
メインカラーの3色の毛糸を多くセットしていますので、色の組み合わせを変えて、オリジナルの色でお作りいただくこともできます。
フェアアイルのデザインを考えるときの楽しみは、やっぱり色の組み合わせによる表現!
「どの色をベースカラーにして、花の色はどうしようかな・・・」、と考えるのも楽しいですよ。
9月はまだまだ暑いころですが、編み物本番の季節の準備運動として、皆様とご一緒にフェアアイル三昧の時間を過ごしましょう。
3か月ぶりの教室、今からとっても楽しみです!
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