2013 ten old Fair Isle セーター展
2月11日に東京でのセーター展が終わり、気が付けば2週間が過ぎていました。
今思い返すと、皆様方の「フェアアイルが好き!」「フェアアイルのことをもっと知りたい!」という思いに包まれながらの日々だったように思えます。
それはわたしにとっても刺激的な毎日で、このようなところに疑問をお持ちになるのだな・・・と、とても勉強になりました。
皆様方のご質問に、ちゃんと答えられたでしょうか?
そして、ten old のフェアアイルをお楽しみいただけたでしょうか?
今回は本の掲載作品と、本制作後に仕上げた新作とを展示したセーター展となりました。
本の掲載用のセーターは、フェアアイルに慣れていない方にもわかりやすいように、スタンダードでシンプルな形のものを選んで作りました。
基本をしっかりとマスターすれば、その後はいろいろとアレンジのある作品も怖がらずにチャレンジできるので、まずはスタンダードなものを中心に。
そして本制作後に仕上げた新作は、おもしろい形のちょっと冒険をしたフェアアイルも展示しました。
この作品を見た皆様が不思議そうなお顔をされるのが楽しく、心の中で「やったー!」と思っていました。
皆様に楽しんでいただけるフェアアイルをと思い、いろいろと考え、工夫をし、いつもより時間をかけて作ったものでした。
フェアアイルでは珍しいプルオーバーセーターなので、皆様の感想が不安でもあったのです。
苦労をして作っただけに、たくさんの方に興味を持って楽しんでいただけている様子に、「やったー!」と叫びたいほどにうれしかったのです。
この新作につきましては、また追々ホームページで掲載しますね。
楽しみにしていてください♪
しかしほんとうに、笑顔と笑い声がいっぱいのセーター展でした。
一人でお越しになった方も、知らず知らずのうちに皆さんと話が弾んでいき、なんともほほえましい風景でした。
そんな空間にいられることが、心地よく幸せでした。
作られたものを着てお越しただき、「出来上がりました!」言っていただけるのもうれしかったです。
皆様が作るフェアアイルには、happy がいっぱい詰まった素敵なセーターばかりでした。
あたたかな雰囲気とやさしさが感じられるフェアアイルに、なんだか・・・ハッとしました。
自分で言うのもなんなのですが、わたしが作るフェアアイルはきれいすぎるのです。
セーターをお客様にお分けするので、もちろん「きれい」な仕上がりを目指して作っているのですが、・・・なんだかつまらなく感じたのです。
わたしはいつも音楽や芸術には、揺らぎや隙・・・、を感じられるものを好んできました。
そこにはその人らしさや、開放的な感覚を感じ、すると心地よくなり心が自由になっていくことができるのです。
まさに、皆様の作ったフェアアイルには、そんな感じがあるのです。
わたしの大好きな感覚が。
もの作りをするうえで、知らず知らずのうちに薄くなっていたところを、思い出させていただきました。
といってもやはり仕上がりは「きれい」を目指して作るのだろうと思います。
ですがそのあたたかな揺らぎや、おもしろい隙、の部分をもっと楽しみながらフェアアイルを表現しよう!とあらためて思いました。
2013年のセーター展は終わりました。
次へのスタートです。
さぁ、これからten old はどのようなフェアアイルを作るのでしょう?
・・・わたしにもわかりません。
でも、その下地はしっかりと積み上げていかなくてはいけません。
いろんな刺激を受けながら、また前へ進んでいきます。
セーター展にお越しいただいた皆様、ほんとうに素敵な日々をありがとうございました!