湯町窯と出西窯と石見銀山
目的は、石見銀山と窯元。
とりあえず、石見銀山は置いといて・・・。
大原美術館でバーナード・リーチの陶器をみてから、島根の窯とつながりがあることを学び、むくむくと島根の陶芸に興味を持ち出しました。
調べてみると、民藝運動の流れをくむ窯元がたくさんあることを知りました。
となると、行かなくてはいけません!
一つは、布志名焼の窯元の湯町窯。
もう一つは、出西窯。
どちらも民藝運動の時代、濱田庄司氏やバーナード・リーチ氏らの指導を受け、今も暮らしの中に溶け込む器を作り続けているところです。
ただこの二つの窯元の違いは、湯町窯は三代目福間琇士氏が不志名焼を作り続けており、もう一方の出西窯は窯元はこの一軒だけで、窯主は持たず共同作業となっているのが特徴です。
この旅では、この二つの窯元をめぐることにしました。
石見銀山からの流れで、最初に行ったのは出西窯。
若い陶工も多く働く工房は訪れる人にもオープンで作業風景も見学でき、作業工程から始まり、登り窯での焼き入れの説明、質問にも丁寧に答えてくれました。
出西窯の共通理念「健康な美しい器」、それは陶工たちそしてスタッフの皆さんの働く姿勢そのままに感じました。
次は、湯町窯へ。
玉造温泉駅の程近くにある窯元で、ふっと立ち寄りたくなるやさしい雰囲気がありました。
ギャラリーに入ると、バーナード・リーチが故郷イギリスのガレナ釉と似ていることから大変興味を持ったという、美しい黄色の釉薬の器が並んでいました。
バーナード・リーチから学んだという「スリップウェア」という技法で化粧掛を施した器は、跳ねるようなのびやかな線が、おおらかな印象を与えてくれます。
と、感動をしながら眺めていると、裏からひょこっと三代目福間氏が。
勉強不足の私たちでも、冗談とユーモアを交えてやさしく対応していただき、思いもかけないできごとに「あー、島根旅最高!」と。
そして、これもまたバーナード・リーチのアドバイスのもとに作られ、50年以上も作り続けられているというエッグベーカー2個と中鉢を一つ購入し、帰路につきました。
島根県をじっくりと訪れるのは初めてでしたが、田園風景も美しく、家の周りの庭先や畦端からも丁寧なきちんとした暮らしが感じとることができ、とっても居心地の良いところでした。
わたしの中の、大発見島根です!
もっと勉強をして、今度は違う窯元を訪れてみたいものです。
・・・とっ、石見銀山。
こちらは三度も取材に来ている大村の名調子のガイドで、そつなく取材の裏話も含めて、たくさん勉強をしました。
いま目を閉じると、銀を掘り出すために工夫たちが刻んだノミの跡と、大村の声が・・・。
石見銀山もよいところでした。
観光客がたくさん押し寄せるものの、地元の方々が協力しあい、しっかりと環境を管理し、銀山の歴史を誇りに丁寧に対応をしておられました。
また行きます!
島根県へ!
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