フェアアイルセーター製作メモ3
きのうから、金木犀のにおいに町がつつまれている。
青く高い空を見ていると、秋祭りのちょうさの太鼓の音が聞こえてくる。
もちろん空耳。
八幡大社の秋のお祭りはまだまだ先。
これも、観音寺っ子のあかし。
やっぱり新作創りは予定通りにいかないなぁ・・・。
いつものことと言えばそうなのだけど、今年はできるだけ計画通りに進めようと努力。
でも、やっぱりなぁ・・・。
まぁ、編む以外のことができないほど詰め込んだ製作計画。
こんなもんだな、うん。
ある程度は順調だし。
で、今作っているプルオーバーは、あと袖1本とゴム編みで完成。
9月中には終わらそう。
しかしゴム編みはおもしろいもの。
セーターでは地味なパーツだが、フェアアイルの中ではこのゴム編みの色次第でいろいろな効果を引き出せる。
セーターの総面積では意外と分量が多く、また端っこにあるため絵でいうと額縁のような存在になる。
個性的な印象に。
ゴム編みの色を引き締めてフェアアイル柄を強調する。
ゴム編みもグラデーションにして重厚なイメージに。
などなど、どのような作品にするかを考えてゴム編みのデザインを決める。
フェアアイル柄だけでは表現しきれない創作イメージを、ゴム編みの色で追い込んでいく。
今こうして制作時に自分がやっている・・・考えていることを書いてみるとこうなのだが、実際はそこにある作りかけのセーターが教えてくれる。
「わたしにはこんな色遣いのゴム編みが似合うと思うの」、と。
やっぱり、フェアアイルは面白いのだ。
さぁ、がんばろう。
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