10月の“フェアアイル日和”終了!
フェアアイルは、とってもユニークな編み物です。
いえば、フリースタイル🎵?
そんな独特な技法を使う編み物ですが、教室でレッスンをしているとときどき、
一般的ではないテクニックなのに、スーッと水が沁みるように理解される方がいます。
そのような方に会うと、わたしは尋ねてみたくなるのです。
「編み物はどのように習得されましたか?」と。
すると、「教室で習ったことはなく恥ずかしいのですが、お母さんから編み物を教わりました。」
なかには、小さな頃におばあさんから習って、ずーっと好きで編んできたという方も。
なんとなくですが、なぜこのおもしろいテクニックがすぐに馴染むのかが、わかったような気がしました。
そしてフェアアイルが脈々とつながってきた様子と同じだなぁ・・と思うのです。
むかしシェトランドのニッターさんに、「フェアアイルの技法は?」と尋ねたことがありました。
すると、それぞれの人が、それぞれの編み方をいうので「いったいどれが伝統の編み方なの?」と戸惑ったことを覚えています。
でもよーく考えていくと、それもそのはずですよね。
フェアアイルは、その家々で編み方が伝えられてきたのですから。
生まれたときから傍らで編み物をしているお母さんやおばあさんを見て、そして年頃になると隣に並んで教わりながら編み物をする。
その教えられる編み方のなかには、もしかするときれいに早く編む、おばあさんのとっておきの魔法のテクニックもあったかもしれません🎵
「あー、彼女たちがフェアアイルの伝統というものなんだ・・・」
創意工夫をしながら編み継がれてきたことで、こんなに創造力にあふれたニットになったんだとわかりました。
そして最近、ふと思うのです。
“フェアアイル日和”でわたしも、フェア島やシェトランドのおばあさんのように皆さんに伝えられたらいいなぁ~と🎵
う~ん・・、そうなるにはまだまだ精進かな。
頑張らなくては!
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