つづくはじまる
いろいろとあった末、修正を済ませ、今朝案内ハガキを郵便局へ出していきました。
今回は遅くなってしまいましたが、ひとまずホッ・・。
つづくはじまる
2019年、22年ぶりに旅したシェトランド。
変わらない風景と風に、1997年へと瞬時に心がジャンプしたような不思議な感覚。
見るもの、聴くもの、感じるもの、シェトランドのすべてが体の中の記憶を呼び起こします。
そうしたら、なぜでしょう?
家に帰ったら「赤のハートのフェアアイル を作ろう・・」と思いました。
この『赤のハートのフェアアイル』は、ten old 1年生の時の作品。
ten old は、この作品から始まりました。
その当時、本当に多くの皆様に愛された、思い出深いフェアアイルです。
でも、この作品の使用糸のうち、廃番になってしまった色が数色でてしまい、お休みをさせていました。
そこで思い切って、新しいシェトランドの思い出とともに、できるだけオリジナルに忠実に再現できるよう色を組みなおしました。
・・・新たな『赤のハートのフェアアイル』を編みながら、
あの頃のわたしは今よりももっと、色を組み、柄を組み、フェアアイルのデザインをすることを楽しみ、夢中だったんだろうなと感じました。
そしてフェアアイルへの情熱を知りました。
『赤のハートのフェアアイル』から23年が経った今、
「これからもつづく」と思ったと同時に、「はじまる」という感覚があふれてきました。
「つづく」と「はじまる」は対する言葉のようですが、わたしにとっては同じラインにあります。
「つづくはじまる」2021 ten old フェアアイルセーター展、そんな思いから生まれた新作セーターが並びます。
☆上記の写真の雑誌は、1999年にANAの機内誌「翼の大国」の第一特集「孤島のセーター」(全16ページ)として掲載したものです。
写真:大村嘉正 文章:大村嘉正/横山由可
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